働く人の声 Interview

中野 景太
職種
作業療法士
所属
大分県のぞみ園
(障害者支援施設)
在籍年数
7年
資格
作業療法士
現在の仕事内容について教えてください。
 私は事業団に入職し7年目となりました。現在は大分県のぞみ園に作業療法士として配属しご利用者に対しリハビリ業務を行っていますが、法人内の他施設を3カ所兼務し、週に1回リハビリ巡回という形でご利用者の機能維持・向上に向けて、ストレッチや歩行訓練等の個別訓練、支援員とともに行う集団訓練、介助方法の助言等を主に行っています。車椅子や装具等のご利用者が普段使用する補装具の選定や調整・修理も業者や行政と連携しながら行っています。
 また、のぞみ園ではノーリフトケアに数年前から取り組んでおり、移乗用リフトの使用方法の指導やご利用者の身体状況に合わせた介助方法の検討等も支援員と協議しながら実施しています。
仕事のやりがいや魅力について教えてください。
 ご利用者の身体機能や現在の生活を維持していくことは、一見簡単そうですが高齢化が進むなかでは実は難しいことです。個々の特性に合わせたリハビリを行うことや多職種協働でチームとしてご利用者一人ひとりの支援方法を協議・実施していくことが大事であり、そのためには専門職としてご利用者の状態を適正に評価して対応することが求められます。責任は感じますが、その分ご利用者がいつまでも元気に生活できていると思うとやりがいを持って仕事を行うことができます。なかには、環境や補装具の変更、リハビリの集中介入により機能改善できた方もいるため、介入次第ではご利用者の生活を良い方に大きく変えることができるのも魅力のひとつです。
福祉の仕事を志したきっかけ、事業団を選んだ理由は?
 前職は総合病院に勤務し、主に回復期リハビリテーション病棟というリハビリ目的の入院患者に対しリハビリを行っていました。入院期間は概ね2~3ヶ月で、その間に集中的にリハビリを行いそれぞれ自宅や施設に退院していきますが、入院期間より退院後の生活の方が圧倒的に長く、より長く生活に寄り添ったリハビリ支援が行いたいと常々思っていました。また、諸事情や障がいにより通常の在宅生活が困難な方や困りごとがある方が施設や事業所を利用されるため、様々な障がいや年齢層の方が入所・利用される障害福祉分野で働くことを選択しました。
 現在は、入所者を中心にご利用者の生活に寄り沿ったリハビリ支援を行うことができています。
これから事業団を志望する人へメッセージをお願いします。
 様々な障がいや特性を持つご利用者が事業団を利用されているため、今でも仕事をするにあたって戸惑ったり悩んだりすることが多々あります。しかし、事業団は職員数が多く様々な職種の方が在籍しており、いろんな角度で意見を聞くことができるため、学びも多く成長できる職場でもあります。ご利用者支援は一人で対応できるものではありません。様々な職種が協力し合って成り立つものですので、多職種協働で支援を行うことが大切です。PT・OT・STに限らず専門職については意見や介入効果等求められるものは多いですが、お互い助け合いながら知識と経験、専門性を活かして一緒に事業団を盛り上げていきましょう。

1日のスケジュール

8:45
出勤・朝礼(午前リハビリ巡回時は移動)
9:45
ご利用者へのリハビリ実施
11:45
食事評価・介助、事務作業等
12:45
休憩
13:30
ご利用者へのリハビリ実施
16:30
夕礼、食事評価・介助、事務作業等
(午後リハビリ巡回時は移動)
17:30
退勤

休日の過ごし方

 妻ともうすぐ4歳になる子供がいるため、休日は比較的家族で過ごすことが多いです。家の近くの公園に出かけて子どもと遊んだり、ドライブを兼ねて家族と少し遠出をするなどしています。事業団は福利厚生面が充実しているため、プライベートの時間がしっかり確保できるので助かっています。また、魚釣りが趣味のため、時間がある時は海へ行って釣りをすることが良い息抜きとなっています。