ソフト食から常食に♪

大分県のぞみ園では、今年度より大分医大の言語聴覚士(ST)による摂食・嚥下訓練を月2回実施しています。現在、訓練の対象となっているご利用者約9名のうち1名の方が、ソフト食から、やわらかめの常食に移行することが出来ました。

今まで食べていたソフト食
現在食べている柔らかめの常食
(おかゆ、鮭のポテマヨ焼き、アスパラとベーコンの炒め、フルーツヨーグルト、カボチャスープ、補助食のプリン)

3年ほど前までは、刻み食を食べていましたが食事中にむせることが多くなりソフト食に変更。食べる事が大好きな方であったので、ソフト食に変更後も全量食べていましたが、昨年の10月頃から食べる量が減り始め、それ以降はソフト食のおかずを「味がしない」と仰るようになりました。今年に入ってからは、汁物と、お粥にふりかけしか食べないような日が多くなりました。

ところが・・・

言語聴覚士(ST)による摂食・嚥下訓練がスタートして、摂食・嚥下の評価をしてもらったところ、やわらかめの常食であれば大丈夫との判断を頂きました❗言語聴覚士、嘱託医、看護師で話し合いながら段階的に常食に変更していき、5月23日より柔らかめの常食に完全移行することができました。それに伴い、ご利用者の食事量も増え、おかずをほぼ全量召し上がるようになりました。

3年ぶりの常食で、デザートに桃が出ていた際、桃を口に含むと「桃やぁ」と味がハッキリと分かったようで涙を流して喜んでいた光景は、私たち職員も涙が出るほど嬉しかったです。

今後、むせ等に注意して観察を続けていく必要がありますが、多職種で協力してご利用者の望む生活を支援し続けたいと思います。